ADRとは米国預託証券と訳され、簡単に言うとアメリカ以外の国の株をアメリカの市場で売買できる銘柄といったところでしょうか。
(その国で設立された企業が発行した株式を裏付けとして米国で発行される有価証券)
(なので厳密には株式ではないが、株式を保有するのと同等の効果を得ることができる)
インドの企業の株を買いたい。
だけど日本からではインド株式に上場している株を直接取引できない。
なんてときに使える手段です。
ADR銘柄といえど、楽天証券ユーザーは 米国株式の検索欄で銘柄名(ティッカー)を入力するだけでヒットします。
普通に米国株を買う感覚でいろんな国の株を買うことが可能です。
昨日10/16の話ですが、 ユニリーバ(UL)1株買い注文しました。
オランダとイギリスに本拠を置く一般消費財メーカーです。
ブランド:リプトン(食品)、Axe、Lux、Doveなど
ユニリーバは以下の証券取引所に上場してます。
・Euronext ヨーロッパの証券取引所、銘柄コードが「UNA」
・LSE ロンドン証券取引所、銘柄コードが「ULVR」
で、NYSEがニューヨーク証券取引所です。
NYSEでも「UN」「UL」と別れてます。
UNがオランダADR ULがイギリスADRです。
オランダ、イギリスに本拠を構えておりその2国に上場しているため ニューヨーク証券取引所では2つのADRを扱っているのです。
どちらを買っても値動きは同じですが、
注意すべきなのは 配当金にかかる税金です。
通常の米国株でも受け取った配当金に対し アメリカで約10%、日本で約20%と2重に課税されます。 (確定申告によって外国税額控除を受ける事ができたり、NISA口座で日本でかかる税金分非課税にすることはできる)
米国株の配当金に対しその国現地では約10%税金かかりますが、 これがADR銘柄となるとその企業の本拠の国が定めている配当税が適用されます。
その配当税0%なのが
・イギリス
・インド
・オーストラリア
・ブラジル
・香港
・シンガポール
等です。
話を戻すと同じ企業なのに イギリスADRなら0% オランダADRなら15%の現地配当税が課せられます。
ユニリーバならばULが0%、UNが15%です。
NISA口座で運用すればイギリスADRの配当に対して全く税金がかかりません。
なので今回はイギリスADRのユニリーバ(UL)にしました。
完了。
本日約定されました。
ADR銘柄についてはまだ勉強中です。
次回は中国株「アリババグループ」について NYSEとSEHK(香港証券取引所)の対比を持ち出しつつ 実際に株の購入まで実践しながら中国ADRについて考察したいと思います。
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